おべ)” の例文
旧字:
「モーター? モーターッたら、灌漑溝の吸い上げでねえか。えーえ、異うわ、おべだ振りすなよ!」——由三は負けていない。
不在地主 (新字新仮名) / 小林多喜二(著)
安「そう旨く逃げられりゃア好いが、昨夜ゆうべおべえが有りやす、びっくりして、どんと腰が抜けちまッて、あのなげ永代橋ええてえを這い続けに這って逃げたくれえだからね」
昨夜ゆべな今朝方けさかだだ※がな、火ぁでらたな、おべだが。」
ひかりの素足 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
ハアおべえていやすとも、むごい人だと思ったから忘れねいのさ、男の方は廿五六でもあったかね。
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「ぢゃ、うな、あの音ぁ何の音だがおべだが。」
十月の末 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
「じゃ、うな、あの音ぁ何の音だがおべだが。」
十月の末 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)