おこ)” の例文
旧字:
成程一命にかかわるような大した事ではないが、併し其大した事でない用が間断しっきりなく有る。まず朝は下女と殆ど同時におこされて、雨戸を明けさせられる。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
私は生来の朝寝坊だから、毎朝二度三度おこされても、中々起きない。優しくしていては際限がないので、母が最終しまいには夜着をぐ。これで流石さすがの朝寝坊も不承々々に床を離れるが、しかし大不平だいふへいだ。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)