よめ)” の例文
旧字:
フウ、『ナショナル』の『フォース』、『ナショナル』の『フォース』と言えば、なかなかむつかしい書物だ、男子でもよめない者は幾程いくらも有る。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
のつそつしながらすすびたる行燈あんどんの横手の楽落らくがきよめば山梨県士族山本勘介やまもとかんすけ大江山おおえやま退治の際一泊と禿筆ちびふであと、さては英雄殿もひとり旅の退屈に閉口してのおんわざくれ
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
書物はよめるかえ、消息往来庭訓ていきんまでは習ったか、アヽ嬉しいぞ好々よしよし、学問も良い師匠をつけてさせようと、慈愛はつきぬ長物語り、さてこそ珠運が望み通り、この女菩薩にょぼさつ果報めでたくなり玉いしが
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)