“稚時”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いとけなきとき50.0%
おさなどき50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一 女子は稚時いとけなきときより男女のわかちを正くして仮初かりそめにも戯れたることをきかしむべからず。
女大学評論 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
右の条々稚時いとけなきときおしうべし。又書付て折々よましめわするることなからしめよ。今の代の人、女子に衣服道具など多く与へて婚姻せしむるよりも、此条々を能く教ふること一生身を保つ宝なるべし。
女大学評論 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
その窓下へ掘った金魚の池なぞあらゆる稚時おさなどきの古跡が尋ねて見たく、現在其処そこに住んでいる新しい主人の事を心憎く思わねばならなかった。
伝通院 (新字新仮名) / 永井荷風(著)