“よま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
四間32.1%
世迷21.4%
四室10.7%
夜魔10.7%
10.7%
7.1%
世囈3.6%
夜蒔3.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今度引移りましたのは今戸の小さい家で、間かずは四間よまのほかに四畳半のはなれ屋がありまして、そこの庭先からは、隅田川がひと目に見渡されます。
青蛙堂鬼談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
平安の都で世迷よまごとに身をやつしている連中の中で、この丘のこっち側の世界の素晴しさに気の付いてる奴は、一体何人いるだろうかね? それにほら、見たまえ。
なよたけ (新字新仮名) / 加藤道夫(著)
塾生じゆくせい家族かぞくとがんで使つかつてゐるのは三室みま四室よまぎない。玄關げんくわんはひると十五六疊じふごろくでふ板敷いたじきそれ卓子テエブル椅子いすそなへて道場だうぢやうといつたかくの、英漢數學えいかんすうがく教場けうぢやうになつてる。
怪談女の輪 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
雪の奇状きじやう奇事きじ大概たいがいは初編にいだせり。なほ軼事てつじあるを以此二編にしるす。すでに初編にのせたるも事のことなるは不舎すてずしてこれろくす。けだし刊本かんほん流伝りうでんひろきものゆゑ、初編をよまざるものためにするのあり。
檢査あらためて書付などよまれ何か心に合點うなづき仔細しさいあれ追々おひ/\吟味ぎんみに及ぶとて一同下られ小間物屋こまものや町内ちやうないあづけ吉三郎旅僧は入牢申付られけりさて翌日よくじつ大岡殿吉三郎を呼出し其の方彌々いよ/\菊と密通みつつういたしてくしかんざし
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
『な、なにを云うぞ。このになって、世囈よまい言を』
夏虫行燈 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
町の子のあたしが、笹舟を流すことを知ったのも、麦笛を吹いたのも、夜蒔よまきの瓜の講釈をきいたのも、田圃へどじょうを突きに行ったのも、根岸の里住居のたまものだった。