“夜蒔”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
よま50.0%
よまき50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
町の子のあたしが、笹舟を流すことを知ったのも、麦笛を吹いたのも、夜蒔よまきの瓜の講釈をきいたのも、田圃へどじょうを突きに行ったのも、根岸の里住居のたまものだった。
女中が持運ぶ蜆汁しじみじる夜蒔よまき胡瓜きゅうりの物秋茄子あきなすのしぎ焼などをさかなにして、種彦はこの年月としつき東都一流の戯作者げさくしゃとしておよそ人のうらやむ場所には飽果あきはてるほど出入でいりした身でありながら
散柳窓夕栄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)