“四室”の読み方と例文
読み方割合
よま100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
(この家はう三十年も前に取毀とりこぼたれてしまった。)精々せいぜい四室よまかそこらの家であったが、書斎を兼ねた八畳の座敷の周囲に大小の本箱を積み重ね
美妙斎美妙 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
塾生じゆくせい家族かぞくとがんで使つかつてゐるのは三室みま四室よまぎない。玄關げんくわんはひると十五六疊じふごろくでふ板敷いたじきそれ卓子テエブル椅子いすそなへて道場だうぢやうといつたかくの、英漢數學えいかんすうがく教場けうぢやうになつてる。
怪談女の輪 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
その優しかつた母を思出すごとに智恵子は東京が恋しくてならぬ。住居は本郷の弓町であつた。四室よま五室いつまの広からぬ家であつたが、……玄関の脇の四畳が智恵子の勉強部屋にされてゐた。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)