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世迷
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よま
ふりがな文庫
“
世迷
(
よま
)” の例文
だが、目は
布
(
ぬの
)
をもってふさがれ、
両手
(
りょうて
)
は杭にしばりつけられている二人の
怒声
(
どせい
)
は、むざんな役人たちの心に、ありふれた、
世迷
(
よま
)
い
言
(
ごと
)
としかひびかなかった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
平安の都で
世迷
(
よま
)
い
事
(
ごと
)
に身をやつしている連中の中で、この丘のこっち側の世界の素晴しさに気の付いてる奴は、一体何人いるだろうかね? それにほら、見たまえ。
なよたけ
(新字新仮名)
/
加藤道夫
(著)
と、まだあの文句を
世迷
(
よま
)
い
言
(
ごと
)
のように
口号
(
くちずさ
)
むかと思うと、誰彼の区別なく傍に来た者を掴まえては
少将滋幹の母
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
検事局の堂々たる
世迷
(
よま
)
い
言
(
ごと
)
をはぎ取られ、むごたらしく白日の明るみにさらされ、正当の視点にすえられ、本来あるべき場所に、実際ある場所に、本当の環境に、恐るべき環境におかれ
死刑囚最後の日
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
世迷
(
よま
)
いごとを書く、ぼそぼそ苦情をいう、やきもちを焼く、それだけのことさ。
ワーニャ伯父さん:――田園生活の情景 四幕――
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
▼ もっと見る
ころびばてれん、ころびばてれんと、衆人にさげすまれて来た永年の忍苦も、なんのためだ! ああそんなことも、今はいうほど身を苦しめる
世迷
(
よま
)
い
言
(
ごと
)
、おれにすべての望みは
失
(
な
)
くなッた。
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
世
常用漢字
小3
部首:⼀
5画
迷
常用漢字
小5
部首:⾡
9画
“世迷”で始まる語句
世迷言
世迷事