“既(すん)” の例文
いや、暗(やみ)の夜(よ)を忘(わす)れまい。沼(ぬま)の中(なか)へ当(あて)の無(な)い経(きやう)読(よ)ませて、斎非時(ときひじ)にとて及(およ)ばぬが、渋茶(しぶちや)一(ひと)つ振舞(ふるま)はず、既(すん)での事(こと)に私(わし)は生涯(しやうがい)坊主(ばうず)の水車(みづぐるま)に成(な)らうとした。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)