“すんで”の漢字の書き方と例文

語句	割合
既	100.0%

既

……恐ろしい虚言家（うそつき）でナ、私等も既（すんで）の事欺騙（だまくら）かされる処でごわした

重右衛門の最後 (新字旧仮名) ／ 田山花袋(著)

既（すんで）のこと辱（はずか）しめを受けようとする危急を救うてくれるとは辱（かたじ）けない、有難い、よう聞分けてくれよ、かく申す私は親の代から浪人の身とは云いながら、武士の娘で武士へ縁付き

後の業平文治 (新字新仮名) ／ 三遊亭円朝(著)

昨夜（ゆうべ）お前（めえ）は、既（すんで）に捕捉（とっつかま）って、ポカリとやられちまう処だッたんだ、以前（もと）はお武家（さむらい）で、剣術（やっとう）の先生だから、処がモウ年を取ってお在（いで）なさるから、忍耐（がまん）をして今朝己を呼びによこしたんだが

根岸お行の松　因果塚の由来 (新字新仮名) ／ 三遊亭円朝(著)