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午前
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あさ
ふりがな文庫
“
午前
(
あさ
)” の例文
なぜなら、その目出たい日の
午前
(
あさ
)
、文部大臣
森有礼
(
もりゆうれい
)
が殺されたと、玄関から
駈
(
か
)
け込んできて知らせたものがあったとき、わけも知らず胸がドキンとした。
旧聞日本橋:21 議事堂炎上
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
それは寂しい秋の
午前
(
あさ
)
であった。こまかい霧雨が壁に降りかかり、すべてのものが——空も建物も裸になった樹々も、霧に
鎖
(
とざ
)
された
遠方
(
おちかた
)
も——おしなべて灰色に見えた。
碧眼
(新字新仮名)
/
モーリス・ルヴェル
(著)
午前
(
あさ
)
の三時から始めた煤払いは、夜の明けないうちに内所をしまい、客の帰るころから
娼妓
(
じょろう
)
の部屋部屋を
払
(
はた
)
き始めて、
午前
(
ひるまえ
)
の十一時には名代部屋を合わせて百
幾個
(
いくつ
)
の
室
(
へや
)
に蜘蛛の
網
(
す
)
一線
(
ひとすじ
)
剰
(
のこ
)
さず
今戸心中
(新字新仮名)
/
広津柳浪
(著)
そんな日の
午前
(
あさ
)
、紫の
竜紋
(
りゅうもん
)
の
袷
(
あわせ
)
の
被衣
(
ひふ
)
を脱いで、
茶筌
(
ちゃせん
)
のさきを二ツに割っただけの、
鬘下地
(
かつらしたじ
)
に
結
(
ゆ
)
った、
面長
(
おもなが
)
な、下ぶくれの、品の好い彼女は、好い
恰好
(
かっこう
)
をした、高い鼻をうつむけて
市川九女八
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
※とした看板がかけてあって、夏の
午前
(
あさ
)
は洗濯ものの糊つけで、よく売れるので忙しがっていた。
平日
(
ふだん
)
でも細い板切れへ竹づッぽのガンクビをつけたのをもって、お店から小僧さんが沢山買いに来た。
旧聞日本橋:03 蕎麦屋の利久
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
“午前(午前と午後)”の解説
午前(ごぜん)と午後(ごご)は、正子(真夜中)と正午(真昼)を境界にした時刻の区分である。時刻を12時間制で表現する場合は「午前」または「午後」を付加する。
(出典:Wikipedia)
午
常用漢字
小2
部首:⼗
4画
前
常用漢字
小2
部首:⼑
9画
“午前”で始まる語句
午前三時
午前二時
午前六時
午前十一時十分頃