“茶筌”の読み方と例文
読み方割合
ちゃせん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
茶筌ちゃせんでお茶をき廻しているような音でもあるが、どうも、それにしてはひどく乱暴な騒々しい音である。私は聞き耳を立て
不審庵 (新字新仮名) / 太宰治(著)
ギラリと輝く明眸、茶筌ちゃせんい上げた逞しい赭顔しゃがんが現われる。左ので、黒漆こくしつの髯を軽く抑えて、ズイと一足前へ出た——
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
織田信長が聟入むこいりをするとき頭の髪を茶筌ちゃせんったと云うがその節用いたのは、たしかそんな紐だよ
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)