“ちゃせん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
茶筅75.6%
茶筌22.0%
茶荃2.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
黒いところはすっかり洗い落されて、昔に変るのは茶筅ちゃせん押立おったてた頭が散切ざんぎりになっただけのこと。身体からだには盲目縞めくらじまの筒袖を着ていました。
ギラリと輝く明眸、茶筌ちゃせんい上げた逞しい赭顔しゃがんが現われる。左ので、黒漆こくしつの髯を軽く抑えて、ズイと一足前へ出た——
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
八月の深川祭は山車も一番少なかったが、霊岸島の茶荃ちゃせんの山車がふるっていた。茶柄杓のぶっ違いの中央に、一丈ばかりの銀色の大茶筌、紅白の吹流しで風流なところが妙。
明治世相百話 (新字新仮名) / 山本笑月(著)