“ひるまえ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
午前76.7%
昼前11.6%
正午前7.0%
昼食前2.3%
蒜間江2.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「いいえ。お午前ひるまえに受取ったんだけれど、何だかよく分らないから、なお読みながら考えようと思って、持って来たのよ。」
野ざらし (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
そして、時計とけいはりしろばんおもてうごいていました。そのときはまだ、昼前ひるまえでありましたが、いちじるしくながくなったのが子供こどもにもかんじられました。
角笛吹く子 (新字新仮名) / 小川未明(著)
肴屋が来たと咲が知らせて来た。もう正午前ひるまえになつたのである。自分は戸を細目に開けて其明りで之を書き終つた。
台風 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
「捨吉、貴様はまだ昼食前ひるまえだろう、まあ飯でもやれ。今皆済ましたところだ」と小父さんが言った。
桜の実の熟する時 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
其中将門軍の多治経明等の手で、貞盛の妻と源扶の妻を吉田郡の蒜間江ひるまえで捕へた。蒜間江は今の茨城郡の涸沼ひぬである。
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)