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昼前
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ひるまえ
「あまり
昨夜雪が
降って、
昼前は
道がなかったから、この
家へ
置いていったかと
思ったので。」と、おじいさんは、
笑いました。
そして、
時計の
針が
白い
盤の
面を
動いていました。そのときはまだ、
昼前でありましたが、
著しく
日の
長くなったのが
子供にも
感じられました。
哀れな
母親がありました。その
日の
昼前のこと、
子供が
見えなくなったのです。八
方探したけれどわからなかった。
けれど、
二人は、そんなことにわき
見もせずに、せっせと
雪を
運んでは、だるまをつくっていました。
昼前かかって、やっと
半分ばかりしかできませんでした。
そして、うぐいすが、きょうも
昼前に
飛んできて、
赤い
実のなった、
梅もどきの
木や、つばきの
枝にとまって、
虫をさがしているのを、お
母さんは、
見ていらしたのです。
昼前に、お
客さまがあって、お
帰りなされると、もうお
昼ですし、
昼過ぎに
仕事をしかけますと、
年ちゃんが
帰ってきて、そして、
遊びに
出て、ころんできましたので、お
洗濯をしてやりました。