昼前ひるまえ)” の例文
旧字:晝前
「あまり昨夜ゆうべゆきって、昼前ひるまえみちがなかったから、このいえいていったかとおもったので。」と、おじいさんは、わらいました。
夜の進軍らっぱ (新字新仮名) / 小川未明(著)
そして、時計とけいはりしろばんおもてうごいていました。そのときはまだ、昼前ひるまえでありましたが、いちじるしくながくなったのが子供こどもにもかんじられました。
角笛吹く子 (新字新仮名) / 小川未明(著)
あわれな母親ははおやがありました。その昼前ひるまえのこと、子供こどもえなくなったのです。八ぽうさがしたけれどわからなかった。
(新字新仮名) / 小川未明(著)
けれど、二人ふたりは、そんなことにわきもせずに、せっせとゆきはこんでは、だるまをつくっていました。昼前ひるまえかかって、やっと半分はんぶんばかりしかできませんでした。
雪だるま (新字新仮名) / 小川未明(著)
そして、うぐいすが、きょうも昼前ひるまえんできて、あかのなった、うめもどきのや、つばきのえだにとまって、むしをさがしているのを、おかあさんは、ていらしたのです。
さびしいお母さん (新字新仮名) / 小川未明(著)
昼前ひるまえに、おきゃくさまがあって、おかえりなされると、もうおひるですし、昼過ひるすぎに仕事しごとをしかけますと、としちゃんがかえってきて、そして、あそびにて、ころんできましたので、お洗濯せんたくをしてやりました。
さびしいお母さん (新字新仮名) / 小川未明(著)