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垂
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したた
ふりがな文庫
“
垂
(
したた
)” の例文
真ッ暗な二重壁の廊下を、ミシ、ミシと手さぐりで進みながら、
右手
(
めて
)
に水の
垂
(
したた
)
るような大刀を抜いてうしろへかくし
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
この娘はそれ程
稀
(
まれ
)
な美人というのではないかも知れない。只薄紅の顔がつやつやと露が
垂
(
したた
)
るようで、ぱっちりした目に形容の出来ない愛敬がある。洗髪を島田に結っていて、赤い物なぞは掛けない。
ヰタ・セクスアリス
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
あの
凜々
(
りり
)
しい、水の
垂
(
したた
)
るような若い殿様ぶりが、今は頭の髪から着物に至るまで、まるで打って変って異人のような姿になり、その上に昔は、仮りにも一国一城を預かるほどの格式であったが、今は
大菩薩峠:18 安房の国の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
垂
常用漢字
小6
部首:⼟
8画
“垂”を含む語句
垂下
垂々
垂髪
鼻垂
前垂掛
垂布
前垂
垂涎
垂幕
洟垂
垂氷
垂帳
直垂
枝垂
垂簾
垂頭
垂示
垂帛
耳垂
項垂
...