“独子”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひとりご91.7%
ひとりっこ8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかれどもこの人こそ世界の救主きゅうしゅにして神の独子ひとりご人類の王にあらずや、実に然り、霊魂を有する人類には事業に勝る事業あるなり
基督信徒のなぐさめ (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
源叔父の独子ひとりご幸助海におぼれてせし同じ年の秋、一人の女乞食日向ひゅうがかたより迷いきて佐伯の町に足をとどめぬ。ともないしは八歳やっつばかりの男子おのこなり。
源おじ (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
お前は独子ひとりっこ我儘わがまま放題に育って、恐いというものを知らねえからしてに——自分さえよければ他はどうでもよい——それが大間違だ、とよく言うじゃねえかよ。
藁草履 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)