“ひとりっこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
一人子57.1%
一人児28.6%
独子14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
作左衞門も一人子ひとりっこの申すことですから、其の通りにして、お千代/\と親子共に可愛がられお千代は誠に仕合せで丁度七月のことで、暑い盛りに本山寺ほんざんじという寺に説法が有りまして
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
一人児ひとりっこだから、時々飲んでいたんですが、食が少いかられがちなんです。私を仰向あおむけにして、横合から胸をはだけて、……まだあわせ、お雪さんの肌にはかすかにくれないのちらついた、春の末でした。
木の子説法 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
お前は独子ひとりっこ我儘わがまま放題に育って、恐いというものを知らねえからしてに——自分さえよければ他はどうでもよい——それが大間違だ、とよく言うじゃねえかよ。
藁草履 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)