“枳殼”のいろいろな読み方と例文
新字:枳殻
読み方割合
からたち70.0%
カラタチバナ20.0%
きこく10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
葉の尖つたひゝらぎ、暗い杉、巴丹杏はたんきやうなどが其邊に茂つて居まして、木戸の横手にある石垣の隅には見上げるほど高い枳殼からたちが立つて居ました。
家持は、門と門との間に、細かい柵をし圍らし、目隱しに枳殼カラタチバナ叢生ヤブを作つた家の外構への一個處に、まだ石城シキが可なり廣く、人丈にあまる程に築いてあるそばに、近寄つて行つた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
茯苓ふくりやう肉桂にくけい枳殼きこく山査子さんざし呉茱萸ごしゆゆ川芎せんきう知母ちぼ人蔘にんじん茴香ういきやう天門冬てんもんとう芥子からし、イモント、フナハラ、ジキタリス——幾百千種とも數知れぬ藥草の繁る中を、八幡知らずにさ迷ひ歩いた末