“枳殼垣”の読み方と例文
新字:枳殻垣
読み方割合
からたちがき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
此家ここの隣屋敷の、時は五月の初め、朝な/\學堂へ通ふ自分に、目も覺むる淺緑の此上こよなく嬉しかつた枳殼垣からたちがきも、いづれ主人あるじは風流をせぬ醜男か
葬列 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
丸山町へ行つてがけの下の方から見ると、直助の家は竹林の上に屋根だけ見せますが、竹林の中には人間の歩いた樣子はなく、第一、竹林の外の枳殼垣からたちがき
竹から竹を傳はつて枳殼垣からたちがきを越え、しひ滑降すべりおりて、下の往來に立つたのは、思ひも寄らぬ見事な體術です。