“暇取”の読み方と例文
読み方割合
ひまど100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さらに御史台ぎょしだいに訴え出たが、ここでも容易に判決をくだしかねて、かれこれ暇取ひまどっているうちに、問題の女は又もや姿を消してしまった。
ただ彼はなぜ宗助より先へ横浜を立ったかを語らなかった。また途中どこで暇取ひまどったため、宗助よりおくれて京都へ着いたかを判然はっきり告げなかった。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)
かく暇取ひまどって、いよいよ穴の口元をえぶし出したのは、もう午近くなった頃である。
(新字新仮名) / 永井荷風(著)