トップ
>
暇取
>
ひまど
ふりがな文庫
“
暇取
(
ひまど
)” の例文
さらに
御史台
(
ぎょしだい
)
に訴え出たが、ここでも容易に判決をくだしかねて、かれこれ
暇取
(
ひまど
)
っているうちに、問題の女は又もや姿を消してしまった。
中国怪奇小説集:11 異聞総録・其他(宋)
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
ただ彼はなぜ宗助より先へ横浜を立ったかを語らなかった。また途中どこで
暇取
(
ひまど
)
ったため、宗助より
後
(
おく
)
れて京都へ着いたかを
判然
(
はっきり
)
告げなかった。
門
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
兎
(
と
)
や
角
(
かく
)
と
暇取
(
ひまど
)
って、いよいよ穴の口元をえぶし出したのは、もう午近くなった頃である。
狐
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
「そんな事をいって病人を診て居った日には限りがない。殊に急用を持って居るから病人などを見て
暇取
(
ひまど
)
って居る訳には行かない」というと「
衆生済度
(
しゅじょうさいど
)
のためですからぜひ診て遣って下さい」
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
「おお、
要
(
い
)
らざることに
暇取
(
ひまど
)
った、
老爺
(
おやじ
)
、茶代を置く」
大菩薩峠:02 鈴鹿山の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
▼ もっと見る
そんなことで
暇取
(
ひまど
)
って大森を出た二挺の駕籠が今や鈴ヶ森に近くなった頃には、旧暦の九月の日は早くも暮れかかって、海辺のゆう風が薄寒く身にしみた。
経帷子の秘密
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
詳
(
くわ
)
しくいえばパーリー・ゾンで五日
暇取
(
ひまど
)
るとすればチベット暦の五月八日まで掛る。で三日追手がラサを出立すると仮定すればちょうど私は関門内にぐずぐずして居る中に
捉
(
とら
)
えてしまう訳です。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
たゞ
彼
(
かれ
)
は
何故
(
なぜ
)
宗助
(
そうすけ
)
より
先
(
さき
)
へ
横濱
(
よこはま
)
を
立
(
た
)
つたかを
語
(
かた
)
らなかつた。
又
(
また
)
途中
(
とちゆう
)
何處
(
どこ
)
で
暇取
(
ひまど
)
つた
爲
(
ため
)
、
宗助
(
そうすけ
)
より
後
(
おく
)
れて
京都
(
きやうと
)
へ
着
(
つ
)
いたかを
判然
(
はつきり
)
告
(
つ
)
げなかつた。
然
(
しか
)
し
彼
(
かれ
)
は
三四日前
(
さんよつかまへ
)
漸
(
やうや
)
く
京都
(
きやうと
)
へ
着
(
つ
)
いた
事
(
こと
)
丈
(
だけ
)
を
明
(
あきら
)
かにした。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
暇
常用漢字
中学
部首:⽇
13画
取
常用漢字
小3
部首:⼜
8画
“暇”で始まる語句
暇
暇乞
暇潰
暇々
暇人
暇出
暇日
暇状
暇請
暇具合