“痩地”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
やせち75.0%
やせじ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この村では痩地やせちの作物に適せぬ所をアテといい、あの畑はアテだからいかぬなどという。この言を聞いて後、諸国のアテラたとえば
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
彼は、山間の八千石に足らぬ痩地やせちと、数百の家臣と、古びたままの小城とをけて、乱世の中からさらに乱世へと臨んで行ったのである。
剣の四君子:02 柳生石舟斎 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
痩地やせじにおとされた雑草の種のように弱々しく頭をもたげてい、人類の活動の中心からは見のがされるほど隔たった地球の北端の一つの地角に、今、一つのすぐれた魂は悩んでいるのだ。
生まれいずる悩み (新字新仮名) / 有島武郎(著)