痩地やせじ)” の例文
痩地やせじにおとされた雑草の種のように弱々しく頭をもたげてい、人類の活動の中心からは見のがされるほど隔たった地球の北端の一つの地角に、今、一つのすぐれた魂は悩んでいるのだ。
生まれいずる悩み (新字新仮名) / 有島武郎(著)