“金縁眼鏡”の読み方と例文
読み方割合
きんぶちめがね100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「お重また怒ったな。——佐野さんはね、この間云った通り金縁眼鏡きんぶちめがねをかけたお凸額でこさんだよ。それで好いじゃないか。何遍聞いたっておんなじ事だ」
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
向うに坐った金縁眼鏡きんぶちめがね隣に坐った禿頭の行商と欠伸あくびの掛け合いで帰って来たら大通りの時計台が六時を打った。
根岸庵を訪う記 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
白いきれくびに巻いた女と一緒に歩いている、金縁眼鏡きんぶちめがねの男の姿などが、ちらほら目についた。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)