“眼鏡越”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
めがねご60.0%
めがねごし40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「おまえは、わたし大事だいじにしているらんのはちたおしたろう。」と、眼鏡越めがねごしにじっとかおをにらんでおっしゃいました。孝吉こうきちは、らないことですから
すずめの巣 (新字新仮名) / 小川未明(著)
電燈の光が照らしたり——その明暗幽照ゆうしょうにまでも道のでこぼこが出来て——ちらつく眼鏡越めがねごしの近眼の目さきや、あぶなッかしい足もとから、全く別な世界が開らけた。
耽溺 (新字新仮名) / 岩野泡鳴(著)
つむぎの綿入に縮緬ちりめん兵子帯へこおびをぐるぐる巻きつけて、金縁きんぶち眼鏡越めがねごしに、道也先生をまぼしそうに見て、「や、御待たせ申しまして」と椅子へ腰をおろす。
野分 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
彼の友は金縁の眼鏡越めがねごしに主人の顔を見ながら
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)