“オペラグラス”の漢字の書き方と例文
語句割合
眼鏡100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこで私も眼鏡オペラグラスを下しながら、その目礼に答えますと、三浦の細君はどうしたのか、また慌てて私の方へ会釈えしゃくを返すじゃありませんか。
開化の良人 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
咄嗟とっさに眼をらせながらまた眼鏡オペラグラスをとり上げて、見るともなく向うの桟敷さじきを見ますと、三浦の細君のいるますには、もう一人女が坐っているのです。
開化の良人 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
その頃私は芝居へ行く時は、必ず眼鏡オペラグラスを持って行ったので、勝美かつみ夫人もそのまる硝子ガラスの中に、燃え立つような掛毛氈かけもうせんを前にして、始めて姿を見せたのです。
開化の良人 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)