“時分時”の読み方と例文
読み方割合
じぶんどき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一通り熊の世話を焼いてしまってみると、さあ時分時じぶんどきだ——これからひとつ道庵先生のために、弁当を運ばねばならぬ時だと思い出してきました。
大菩薩峠:32 弁信の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
こんなことで商売になるのかと心配したが、時分時じぶんどきでもない、午後三時頃に、僕の部屋以外にも、客の声がしていた。
神戸 (新字新仮名) / 古川緑波(著)
暫くすると、忠成はひよつくり其処そこへ顔を出した。ちやう時分時じぶんどきなので黙つてそこにあつた弁当箱を取り上げた。