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時分時
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じぶんどき
ふりがな文庫
“
時分時
(
じぶんどき
)” の例文
一通り熊の世話を焼いてしまってみると、さあ
時分時
(
じぶんどき
)
だ——これからひとつ道庵先生のために、弁当を運ばねばならぬ時だと思い出してきました。
大菩薩峠:32 弁信の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
こんなことで商売になるのかと心配したが、
時分時
(
じぶんどき
)
でもない、午後三時頃に、僕の部屋以外にも、客の声がしていた。
神戸
(新字新仮名)
/
古川緑波
(著)
暫くすると、忠成はひよつくり
其処
(
そこ
)
へ顔を出した。
恰
(
ちやう
)
ど
時分時
(
じぶんどき
)
なので黙つてそこにあつた弁当箱を取り上げた。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
時分時
(
じぶんどき
)
ではあり、何もないけれど、お光さんの好きな
鰻
(
うなぎ
)
でもそう言うからと、親子してしきりに留めたが、俥は待たせてあるし、家の病人も気にかかるというので
深川女房
(新字新仮名)
/
小栗風葉
(著)
ちょうど
時分時
(
じぶんどき
)
なので、アラスカへ誘う気なのだと察した貞之助は、今日も
亦
(
また
)
饗応
(
きょうおう
)
にあずかることは重ね重ねで心苦しいけれども、この機会に娘と親しんで見たくもあり
細雪:03 下巻
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
▼ もっと見る
と
根岸
(
ねぎし
)
の
相坂
(
あひざか
)
の
團子屋
(
だんごや
)
の
屋臺
(
やたい
)
へ
立
(
た
)
つた。……
其
(
そ
)
の
近所
(
きんじよ
)
に
用達
(
ようたし
)
があつた
歸
(
かへ
)
りがけ、
時分時
(
じぶんどき
)
だつたから、
笹
(
さゝ
)
の
雪
(
ゆき
)
へ
入
(
はひ
)
つて、
午飯
(
ひる
)
を
濟
(
す
)
ますと、
腹
(
はら
)
は
出來
(
でき
)
たし、
一合
(
いちがふ
)
の
酒
(
さけ
)
が
好
(
よ
)
く
利
(
き
)
いて、ふら/\する。
松の葉
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
時分時
(
じぶんどき
)
には御飯をよばれては悠々と立ち帰るのだった。
何が私をこうさせたか:――獄中手記――
(新字新仮名)
/
金子ふみ子
(著)
時
常用漢字
小2
部首:⽇
10画
分
常用漢字
小2
部首:⼑
4画
時
常用漢字
小2
部首:⽇
10画
“時分”で始まる語句
時分
時分外
時分程御座有間敷