“定敬”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さだたか25.0%
さだあき25.0%
さだのり25.0%
さだよし25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
関東へ下るということは、将軍家及び藩主定敬さだたか公と協力して官軍に当るというのであるが、しかし将軍家が必ず官軍に反抗するとは決っていない。
乱世 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
正月六日徳川慶喜が松平容保まつだいらかたもり、松平定敬さだあき板倉勝静いたくらかつきよらを従えて海路を江戸に走った。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
薩長の真意が慶喜をちゅうし、同時に会津の松平容保かたもりと桑名の松平定敬さだのりとを誅戮ちゅうりくするにあることが早く名古屋城に知れ、尾州の御隠居はこの形勢を案じて会桑かいそう二藩の引退を勧告するために
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
会桑かいそう二藩は特に怒った。突然十二月十二日の夜慶喜は京都から大坂へ下った。松平容保かたもち、松平定敬さだよし、他幕臣が従った。
大捕物仙人壺 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)