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かいそう
ふりがな文庫
“
海草
(
かいそう
)” の例文
さっき目のまえには、
海草
(
かいそう
)
がうちよせられて、山のようになっていましたが、いまは、そこには大きな門が、ひらかれているのです。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
渚
(
なぎさ
)
はどこも見渡す限り、打ち上げられた
海草
(
かいそう
)
のほかは
白
(
しら
)
じらと日の光に煙っていた。そこにはただ雲の影の時々
大走
(
おおばし
)
りに通るだけだった。
海のほとり
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
山
(
やま
)
の
方
(
ほう
)
から、また
丘
(
おか
)
を
越
(
こ
)
えて、
海
(
うみ
)
の
方
(
ほう
)
から
枯
(
か
)
れ
枝
(
えだ
)
や、
海草
(
かいそう
)
や、
毛
(
け
)
のようなものをくわえてきて、からすは
巣
(
す
)
を
造
(
つく
)
りました。
おばあさんと黒ねこ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
その地面には赤黒い
茨
(
いばら
)
のような草が限りなく生えている。始めは
蓼
(
たで
)
の種類かと思って、橋本に聞いて見たら橋本はすぐ
冠
(
かむり
)
を横に振った。蓼じゃない
海草
(
かいそう
)
だよと云う。
満韓ところどころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
まず
縄梯子
(
なわばしご
)
を右のふなばたにかけたので、幼年組は先をあらそうて梯子をおり、ひさしぶりで、陸地をふむうれしさに、貝を拾ったり、
海草
(
かいそう
)
を集めたりして、のどかな
唄
(
うた
)
とともに
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
▼ もっと見る
海草
(
かいそう
)
の林も七色の魚群もうしろに走り去って、あたりは急にうすぐらくなった。
ふしぎ国探検
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
イタクロ 紀州
海草
(
かいそう
)
郡
野草雑記・野鳥雑記:02 野鳥雑記
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
そして、
汽船
(
きせん
)
の
過
(
す
)
ぎた
後
(
あと
)
には、しばらく
白浪
(
しらなみ
)
があわだち、それも
静
(
しず
)
まると、
海草
(
かいそう
)
がなよなよと、
緑色
(
みどりいろ
)
の
旗
(
はた
)
のごとくなごやかにゆれるのでありました。
風はささやく
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
見れば、長い
砂浜
(
すなはま
)
があって、そこには石や水たまりがあり、たくさんの
海草
(
かいそう
)
が波にうちあげられています。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
僕はしばらく月の
映
(
うつ
)
った池の上を眺めていた。池は
海草
(
かいそう
)
の流れているのを見ると、
潮入
(
しおい
)
りになっているらしかった。そのうちに僕はすぐ目の前にさざ波のきらきら立っているのを見つけた。
海のほとり
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
ある
食道狭窄
(
しょくどうきょうさく
)
の患者は病院には
這入
(
はい
)
っているようなものの迷いに迷い抜いて、
灸点師
(
きゅうてんし
)
を連れて来て灸を
据
(
す
)
えたり、
海草
(
かいそう
)
を
採
(
と
)
って来て
煎
(
せん
)
じて飲んだりして、ひたすら不治の
癌症
(
がんしょう
)
を
癒
(
なお
)
そうとしていた。
思い出す事など
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
エーランド島は、なん年ものあいだ海の中によこたわっていたんだが、そのあいだには、
海草
(
かいそう
)
だとか、
砂
(
すな
)
だとか、
貝
(
かい
)
だとか、いろんなものが波にはこばれてきて、島のまわりに集まったんだ。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
はるか
南
(
みなみ
)
の
暖
(
あたた
)
かな
海
(
うみ
)
の、
人
(
ひと
)
もいかないところでありました。そこの
海中
(
かいちゅう
)
の
岩
(
いわ
)
かげに、ふわふわと
浮
(
う
)
かんでいる
海草
(
かいそう
)
に、おじいさんをしてしまったのです。一
日
(
にち
)
ふわふわと
海
(
うみ
)
の
上
(
うえ
)
に
浮
(
う
)
かんでいます。
ものぐさじじいの来世
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
娘
(
むすめ
)
は、
赤
(
あか
)
い
絵
(
え
)
の
具
(
ぐ
)
で、
白
(
しろ
)
いろうそくに、
魚
(
さかな
)
や、
貝
(
かい
)
や、または
海草
(
かいそう
)
のようなものを、
産
(
う
)
まれつきで、だれにも
習
(
なら
)
ったのではないが
上手
(
じょうず
)
に
描
(
えが
)
きました。おじいさんは、それを
見
(
み
)
るとびっくりいたしました。
赤いろうそくと人魚
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“海草”の意味
《名詞》
海草(かいそう)
海水の中に生息する種子植物。海藻(藻)とは異なる。うみくさ。
海中に生える藻や草の総称。うみくさ。
(出典:Wiktionary)
“海草”の解説
海藻
海草(かいそう、en: Seagrass)は、水草の一種で、海域に生育する種子植物。
胞子で繁殖する藻類の「海藻」とは特徴が大きく異なる。しかし「海藻」と同音異義語で、しばしば両者の混同を招く場合があるため、区別の観点から海草を「うみくさ」と呼ぶこともある。
(出典:Wikipedia)
海
常用漢字
小2
部首:⽔
9画
草
常用漢字
小1
部首:⾋
9画
“海”で始まる語句
海
海岸
海嘯
海鼠
海苔
海老
海月
海原
海辺
海人