“壊走”の読み方と例文
読み方割合
かいそう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
近衛兵の数個の方陣は、流れの中のいわおのごとくに、壊走かいそうの中にふみ止まって、夜になるまで支持していた。夜はきたり、また死もきた。彼らはその二重の暗黒を待っていた。
絶望的の壊走かいそうは、ジュナップを過ぎ、レ・カトル・ブラを過ぎ、ゴスリーを過ぎ、フラーヌを過ぎ、シャールロアを過ぎ、テュアンを過ぎ、そして国境に至ってようやく止まった。
彼は軍隊を押し止めんとつとめ、呼びかけ、怒号し、壊走かいそうのうちにつっ立った。しかし軍勢はあふれて彼をのり越えてゆく。兵士らは「ネー元帥万歳!」を叫びながら彼から逃げてゆく。