“うみくさ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
海草80.0%
膿臭20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
強い日光に照りつけられた海水の反映が室の壁と天井とに絶間たえまなく波紋のうごく影をゑがいてゐる。窓の上に巣を作つてゐる燕が、幾羽となく海の方へ飛んで行つては海草うみくさのちぎれをついばんで来る。
海洋の旅 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
どこかでゆれてゐる海草うみくさの匂ひがかすかに一めんに
「それじゃあなんだな、おれが毎晩のように、膿臭うみくさいのをがまんして、膏薬りや晒し巻きをしてやったことは忘れたとでもいうんだな」
明暗嫁問答 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)