海草みるめ)” の例文
すそ海草みるめのいかゞはしき乞食こじきさへかどにはたず行過ゆきすぎるぞかし、容貌きりようよき女太夫をんなだゆうかさにかくれぬゆかしのほうせながら、喉自慢のどじまん腕自慢うでじまん
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
彼處に入る身の生涯やめられぬ得分ありと知られて、來るも來るも此處らの町に細かしき貰ひを心に止めず、裾に海草みるめのいかゞはしき乞食さへ門には立たず行過るぞかし
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
彼処かしこに入る身の生涯せうがいやめられぬ得分ありと知られて、来るも来るも此処らの町に細かしきもらひを心に止めず、裾に海草みるめのいかがはしき乞食さへかどには立たず行過ゆきすぎるぞかし
たけくらべ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)