“苅”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
89.7%
かり6.9%
3.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
然し耗ってもびても、心棒は心棒だ。心棒が廻わらぬと家が廻わらぬ。折角せっかくり入れた麦も早くいてって俵にしなければ蝶々ちょうちょうになる。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
なお、人麿の覉旅歌には、「飼飯けひの海のにはよくあらしかりごものみだれいづ見ゆ海人あまの釣船」(巻三・二五六)というのもあり、棄てがたいものである。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
と、言うが早いか、どんぶりの水を口にもってゆかずに、一、二りの赤い熱頭にえあたまの上へ、こごんだまま、ザブッとぶっかけてしまった。
朱絃舎浜子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)