成仏じやうぶつ)” の例文
旧字:成佛
我等の内にある一切いつさいのものはいやが上にも伸ばさねばならぬ。それが我等に与へられた、唯一ゆゐいち成仏じやうぶつの道である。
澄江堂雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
みづうつつきうばはんとする山猿やまざるよ、無芸むげい無能むのうしよくもたれ総身そうみ智恵ちゑまはりかぬるをとこよ、よつうをもとくさうつへびをどろ狼狽うろたへものよ、白粉おしろいせて成仏じやうぶつせんことねが艶治郎ゑんぢらう
為文学者経 (新字旧仮名) / 内田魯庵三文字屋金平(著)
とまた叩頭おじぎをした。が、ゑみわれるやうに、もいはれぬ、成仏じやうぶつしさうな笑顔ゑがほけて
続銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)