イモ)” の例文
石龍比古イワタツヒコ命、イモ石龍比売イワタツヒメ命と二神、川の水を相競い、妋神セカミは北方越部村に流さんと欲し、妹神は南方泉村に流さんと欲す。
比較神話学 (新字新仮名) / 高木敏雄(著)
トモ」「思ひ」などの「も」には「母」を用い、「モモ」「イモ」「カモ」「シモ」などの「も」には「毛」を用いる
国語音韻の変遷 (新字新仮名) / 橋本進吉(著)
イモなろがつかふ川内カハツのさゝらヲギ。あしと一言ヒトコト語りよらしも(巻十四)
花の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
ひとりのうからのイモは かしづけど、病める我故 さびしかるらむ
鵠が音:01 鵠が音 (新字旧仮名) / 折口春洋(著)
是に伊邪那岐命、見かしこみて逃げ返ります時に、其イモ伊邪那美命、吾にハヂ見せ給いつと申給いて、即ち予母都志許売ヨモツシコメを遣して追わしめき。
比較神話学 (新字新仮名) / 高木敏雄(著)
ふくろふの、糊すりおけと呼ぶ声に、キヌときはなち イモは夜ふかす﹆
橘曙覧評伝 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
朝山に あひてすぎたるイモの よすぎを思ひ、暫し歩みぬ
鵠が音:01 鵠が音 (新字旧仮名) / 折口春洋(著)
イモとわれ 寝がほならべて、鴛鴦ヲシドリの浮きゐる池の雪を 見る哉﹆
橘曙覧評伝 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)