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宿業
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しゆくごふ
ふりがな文庫
“
宿業
(
しゆくごふ
)” の例文
私共親子が、惡病に取つかれたのも、前世の
宿業
(
しゆくごふ
)
とでも申しませう、野山に骨を埋めても、少しも怨むところはございません。
銭形平次捕物控:251 槍と焔
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
本堂の阿弥陀様
計
(
ばか
)
りでは此の不思議な
怖
(
おそ
)
ろしい
宿業
(
しゆくごふ
)
が除かれぬやうな気がするので、門徒宗でやかましい
雑行雑修
(
ざふぎやうざつしゆ
)
の
禁制
(
きんせい
)
を破つて、
暇
(
ひま
)
があれば洛中洛外の神社仏寺へ三男を
抱
(
だ
)
いて参詣した。
蓬生
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
(著)
虚共実共
終
(
つひ
)
にしれずして、方々におゐて自害有し人々、一人も及
二
白状
一
、某は不
レ
存、かれは存知たると云人もなく、ぬれ
衣
(
ぎぬ
)
を着て旅に赴きぬる事、
宿業
(
しゆくごふ
)
の程あさましと観念し終にけり
聞書抄:第二盲目物語
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
爲
(
なし
)
つゝ賊難に
罹
(
かゝ
)
りたるは如何なる前世の
宿業
(
しゆくごふ
)
にやと
諦
(
あきら
)
め候より外に致し方
無之
(
これなき
)
と申立ければ越前守殿
假令
(
たとへ
)
弟十兵衞が何と申共一日や二日で
歸村
(
きそん
)
の成る
可
(
べき
)
所にも非らざれば
強
(
しひ
)
ても止むべきが兄たる者の
情
(
じやう
)
ならずや其方が
仕成
(
しなし
)
方甚だ以つて其意を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
はじめ
家財雜具迄
(
かざいざふぐまで
)
殘
(
のこ
)
り
少
(
すく
)
なに燒失ひ其のみならず
引續
(
ひきつゞ
)
きて
水旱
(
すゐかん
)
の
難
(
なん
)
に
罹
(
かゝ
)
り難儀の
重
(
かさ
)
なりて年々
殖
(
ふえ
)
る
年貢
(
ねんぐ
)
の
未進
(
みしん
)
に當年こそは是非ともに未進の
皆納
(
かいなふ
)
なすべしと
村役人
(
むらやくにん
)
より
促
(
うなが
)
され素より
篤實
(
とくじつ
)
一
遍
(
ぺん
)
の者なれば十兵衞夫婦は
膝
(
ひざ
)
摺寄
(
すりよせ
)
如何なる
前世
(
ぜんせ
)
の
宿業
(
しゆくごふ
)
にや追々續く
災難
(
さいなん
)
にて
斯迄
(
かくまで
)
困窮
(
こんきう
)
の身となりしぞ
斯
(
かゝ
)
る事の
無
(
なか
)
らん爲
鋤鍬
(
すきくは
)
の
勞
(
らう
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
宿
常用漢字
小3
部首:⼧
11画
業
常用漢字
小3
部首:⽊
13画
“宿業”で始まる語句
宿業劇