“蘊気”の読み方と例文
読み方割合
うんき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大地から蒸発する肉情的な蘊気うんきの不思議な交錯の中に漂渺ひょうびょうとした気持ちになつて、いくつか生垣いけがきについて角を折れ曲つた。
夏の夜の夢 (新字旧仮名) / 岡本かの子(著)
ムンムンとれかえる瓦斯ガス仕掛の大暖炉の蘊気うんきと一緒に、早くも彼女の濃厚な化粧と、旺盛な肌の匂いが漂い初めていた。
けむりを吐かぬ煙突 (新字新仮名) / 夢野久作(著)