“ぬくみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
温味66.7%
温気16.7%
体温8.3%
體温8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
凡そ鮪の土手を分厚の短冊におろして、伊豆のツンとくるやつをはらませ、握りたてのまだ手の温味ぬくみが失せぬほどのを口にする旨さは、天下これに上こす類はないのだ。
残されたる江戸 (新字新仮名) / 柴田流星(著)
暑い時分じゃが、理窟りくつをいうとこうではあるまい、わしの血がいたせいか、婦人おんな温気ぬくみか、手で洗ってくれる水がいい工合ぐあいに身に染みる、もっともたちい水は柔かじゃそうな。
高野聖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「うむ、有難い、体温ぬくみがある。手当てをしたら助かるであろう。まだ浦若い娘だのに殺してしまっては気の毒だ。爺々おやじおやじもっと漕げ!」
赤格子九郎右衛門の娘 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
すると、やが慄然ぞっとしてねむたいやうな氣持きもち血管中けっくわんぢゅう行渡ゆきわたり、脈搏みゃくはくいつものやうではなうて、まったみ、きてをるとはおもはれぬほど呼吸こきふとまり、體温ぬくみする。