“あたゝかみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
暖味83.3%
温味16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
田圃たんぼはんはだらけたはなちて嫩葉わかばにはまだすこひまがあるので手持てもちなささうつて季節きせつである。わづかうるほひをふくんであしそこ暖味あたゝかみかんずる。たがやひとはまだたぬ。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
はなしんだ小供こどもの事をとう/\はなれて仕舞つた。さうして、た時よりは幾分か空気に暖味あたゝかみ出来できた。平岡は久し振りに一杯飲まうと云ひした。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
互に信じて胸と胸とが触れ合つて、あやしい温味あたゝかみがその間に交流するなんて云つたのは、ズツト/\以前の事さ。今の世は詩や物語から分離して居る。
茗荷畠 (新字旧仮名) / 真山青果(著)