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あたゝまり
商人は
懐にありて
温のさめざる焼飯の大なるを二ツ食し、雪に
咽を
潤して
精心健になり前にすゝんで雪をこぎけり。
商人は
懐にありて
温のさめざる焼飯の大なるを二ツ食し、雪に
咽を
潤して
精心健になり前にすゝんで雪をこぎけり。
冬春にかぎらず雪の
気物にふれて
霜のおきたるやうになる、是を
里言にシガといふ。
戸障子の
隙よりも雪の気入りて
坐敷にシガをなす時あり、此シガ
朝噋の
温気をうくる処のは
解ておつる。
冬春にかぎらず雪の
気物にふれて
霜のおきたるやうになる、是を
里言にシガといふ。
戸障子の
隙よりも雪の気入りて
坐敷にシガをなす時あり、此シガ
朝噋の
温気をうくる処のは
解ておつる。