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あたゝむ
雪中を
歩する人
陰嚢を
綿にてつゝむ事をす、しかせざれば
陰嚢まづ
凍て
精気尽る也。又
凍死たるを
湯火をもつて
温れば
助る事あれども
武火熱湯を
用ふべからず。
命たすかりたるのち
春暖にいたれば
腫病となり
良医も
治しがたし。
凍死たるはまづ
塩を
熬て
布に
包しば/\
臍をあたゝめ
稿火の
弱をもつて
次第に
温べし、
助りたるのち
病を
発せず。
人の
凍死するも手足の
亀手も
陰毒の
血脉を
塞ぐの也。
俄に
湯火の
熱を以て
温れば
人精の
気血をたすけ、
陰毒一旦に
解るといへども
全く
去ず、
陰は
陽に
勝ざるを以て
陽気至ば
陰毒肉に
暈て
腐也。