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温氣
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うんき
ふりがな文庫
“
温氣
(
うんき
)” の例文
新字:
温気
ところへ
物
(
もの
)
を
蒸
(
む
)
し、そして
發酵
(
はつこう
)
させるやうな日光が
照付
(
てりつ
)
けるのであるから、地はむれて、むツと息の
塞
(
つ
)
まるやうな
温氣
(
うんき
)
と
惡臭
(
あくしう
)
とを
放散
(
ほうさん
)
する。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
この中を縱横に流れてゐる
溝
(
どぶ
)
の水が、
温氣
(
うんき
)
でぶつぶつと煮え出し、その中にボーフラが行列をつくり出し、それが一つ/\羽を生やして路地から路地、部屋から部屋へ
天国の記録
(旧字旧仮名)
/
下村千秋
(著)
暑
(
あつ
)
くるしいね、
絣
(
かすり
)
の、
大島
(
おほしま
)
か
何
(
なに
)
かでせう、
襟垢
(
えりあか
)
の
着
(
つ
)
いた
袷
(
あはせ
)
に、
白縮緬
(
しろちりめん
)
の
兵子帶
(
へこおび
)
を
腸
(
はらわた
)
のやうに
卷
(
ま
)
いて、
近頃
(
ちかごろ
)
誰
(
だれ
)
も
着
(
き
)
て
居
(
ゐ
)
ます、
鐵無地
(
てつむぢ
)
の
羽織
(
はおり
)
を
着
(
き
)
て、
此
(
こ
)
の
温氣
(
うんき
)
に、めりやすの
襯衣
(
しやつ
)
です。
艶書
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「この
温氣
(
うんき
)
にか?」
銭形平次捕物控:080 捕物仁義
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
其處らは人を
蒸
(
む
)
すやうな
温氣
(
うんき
)
を籠めたガスに、
薄
(
う
)
ツすりぼかされてゐた。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
▼ もっと見る
その中を、五月の
温氣
(
うんき
)
が、えたいの知れない臭氣を含んで流れてゐた。老婆は、これを我がもの顏に、少し腰をかゞめて悠々と歩いた。とき/″\二人の方へふりかへつて、その大きな目を光らした。
天国の記録
(旧字旧仮名)
/
下村千秋
(著)
温
常用漢字
小3
部首:⽔
12画
氣
部首:⽓
10画
“温”で始まる語句
温
温和
温泉
温順
温柔
温気
温暖
温味
温泉宿
温泉場