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居睡
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ゐねむ
その折松風氏は
卓子に頬杖をついてこくり/\
居睡りをしてゐたが、店員が入つて来たのを見ると、急に
厳つべらしい顔をして相手を見た。
平次は搜し疲れて、お通の茶店の奧に、うつら/\と
居睡りして居りました。
入つて
見よう……
今前途を
聞いたのに、
道草をするは、と
氣がさして、
燒芋屋の
前を
振返ると、
私に
教へた
時、
見返つた、
其のまゝに、
外を
向いて、こくり/\と
然も
暖とさうな
懷手の
居睡りする。
母親の
居睡りの
膝から
辷り下りて
閉てきつた
鎧戸に鳥打帽の頭を当てがつて、こくり/\
居睡りをしてゐたが、電車が
大物を出た頃に、ひよいと頭を持ち直して、ぱつちり眼を
開けた。
ふと硝子の砕ける音がしたので、軍医は
吃驚して眼をあけた。知らぬ
間についうとうと
居睡つてゐたものらしい。
もし耶蘇があの
年齢で髪の毛の縮れた
女房でも迎へてゐたなら、大抵の女は教会で
欠伸か
居睡りかをするだらう。
蘆花君は薄暗い
室の隅つこで、
膝小節を抱へ込んだ儘、こくりこくりと
居睡りをしてゐる。
附近には
見窄らしい荷物が一つ
限で、何処にもその「善い物」は見つからなかつた。