“泣顏”のいろいろな読み方と例文
新字:泣顔
読み方割合
なきがほ40.0%
べそ40.0%
なきづら20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しやしつゝお光は泣顏なきがほ隱し井戸端へ行き釣上つりあぐ竿さをを直なる身の上も白精しらげよねと事變り腹いと黒き其人が堀拔ほりぬき井戸のそこふか謀計たくみに掛り無實の汚名をめい
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
鳶職とびしよくである人一倍弱氣で臆病な亭主も、一刻も速く立退いて行つて欲しいと泣顏べそを掻いて、彼等にそれを眼顏でうつたへた。
崖の下 (旧字旧仮名) / 嘉村礒多(著)
して斯ういふ田植時にでも飛び込まれやうものならそれこそ泣顏なきづらに蜂だ、といふ風のことをわざとらしい高聲で話してゐるのだ。
熊野奈智山 (旧字旧仮名) / 若山牧水(著)