“なきづら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
泣面80.0%
泣顏20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「泣いてるな。これ貴様も、苗字帯刀みょうじたいとう許されの家に生れた男ではないか、泣面なきづらかかずといさぎよく申し上げてしまえ」
大菩薩峠:08 白根山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
相憐あひあはれんで曰く泣面なきづらはちとは其れ之をふ乎と、午後五時井戸沢山脈中の一峯にのぼ露宿ろしゆくる、高四千五百尺、かへりみれば前方の山脈其中腹ちうふく凹所わうしよに白雪を堆くし、皚々眼を射る
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)
して斯ういふ田植時にでも飛び込まれやうものならそれこそ泣顏なきづらに蜂だ、といふ風のことをわざとらしい高聲で話してゐるのだ。
熊野奈智山 (旧字旧仮名) / 若山牧水(著)