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顏
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かんばせ
ふりがな文庫
“
顏
(
かんばせ
)” の例文
新字:
顔
千束
(
ちづか
)
なす我が文は讀みも了らで捨てやられ、さそふ秋風に桐一葉の哀れを殘さざらんも知れず。
況
(
まし
)
てや、あでやかなる彼れが
顏
(
かんばせ
)
は、浮きたる色を
愛
(
め
)
づる世の中に、そも幾その人を惱しけん。
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
むかし
宋
(
そう
)
の
武帝
(
ぶてい
)
の
女
(
むすめ
)
、
壽陽
(
じゆやう
)
麗姫
(
れいき
)
、
庭園
(
ていゑん
)
を
歩
(
ほ
)
する
時
(
とき
)
梅
(
うめ
)
の
花
(
はな
)
散
(
ち
)
りて
一片
(
ひとひら
)
其
(
そ
)
の
顏
(
かんばせ
)
に
懸
(
かゝ
)
る。
其
(
そ
)
の
俤
(
おもかげ
)
また
較
(
たぐ
)
ふべきものなかりしより、
當時
(
たうじ
)
の
宮女
(
きうぢよ
)
皆
(
みな
)
爭
(
あらそ
)
つて
輕粉
(
けいふん
)
を
以
(
もつ
)
て
顏
(
かほ
)
に
白梅
(
しらうめ
)
の
花
(
はな
)
を
描
(
ゑが
)
く、
稱
(
しよう
)
して
梅花粧
(
ばいくわしやう
)
と
云
(
い
)
ふ。
唐模様
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
顏
(
かんばせ
)
つぶらにかがやきて
故郷の花
(旧字旧仮名)
/
三好達治
(著)
温泉
(
いでゆ
)
の
煙
(
けむり
)
に、ほんのりと、
雪
(
ゆき
)
なす
顏
(
かんばせ
)
、
黒髮
(
くろかみ
)
の
髷
(
まげ
)
。
魔法罎
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
顏
部首:⾴
18画
“顏”を含む語句
顏色
顏容
笑顏
顏立
容顏
泣顏
聖顏
顏中
横顏
眞顏
瓜實顏
夕顏
赭顏
紅顏
得意顏
顏面
御顏色
顏貌
顏觸
顏料
...