“づま”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ヅマ
語句割合
25.8%
25.8%
22.6%
9.7%
手品6.5%
3.2%
3.2%
3.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
左の手で小づまを取り上げたが、赤い物をまとった白い脛が、裾からあらわに現われるを、恥ずかしく思わなければ気にも掛けないで、鈴江は一散に走り出した。
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「おはなしりません。……彼岸ひがんちかい、殘暑ざんしよもドンづまりとところて、まあ、うしたつてふんでせうな。」
浅茅生 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
さむき日をひねもすくりやにおりたちてわれにいひはますわれのづま十一月十八日
閉戸閑詠 (新字旧仮名) / 河上肇(著)
全体が男を宿めた女の歌という趣にする方がもっと適切だから、そうすれば、「一夜づま」ということになる。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
言下ごんか手品づまの狐光が言った。
寄席 (新字新仮名) / 正岡容(著)
近代のあわただしい騒音やづまった苦悶を描いた文芸の鑑賞に馴れた眼で見るとまるで夢をみるような心地がするが、さすがにアレだけの人気を買った話上手な熟練と
八犬伝談余 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
それに節穴が非常に小さかったのと、あたりがやや暗い堂内であったために、すぐ彼女はそのしつこい視線を解いた。私は膝頭が震えて、からだが、すくみ上るような堅苦しい息づまりをかんじた。
性に眼覚める頃 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
葉子が田端の家ですっかり行きづまってしまった結婚生活を清算して子供にも別れたのは、その年の大晦日おおみそかの除夜の鐘の鳴り出した時であった。彼女は子供たちを風呂ふろへ入れてから旅の支度したくをさせた。
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)