づま)” の例文
葉子が田端の家ですっかり行きづまってしまった結婚生活を清算して子供にも別れたのは、その年の大晦日おおみそかの除夜の鐘の鳴り出した時であった。彼女は子供たちを風呂ふろへ入れてから旅の支度したくをさせた。
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)